大学生になって初めてクレジットカードを作るという人は多い。でもクレカの種類は非常に多く,なにを作ればいいのかワケワカメ状態になっているのではないか?
本記事では,そんな皆さんへ選択する余地を与えない。
黙ってこれから紹介するカードを作ってそこそこ使っていけば,卒業するころには国内旅行はおろか,海外旅行にいけるだけのポイントを貯めることができるだろう。
この記事の目次(クリックで移動)
作るべきはこのカード
不要な前置きをするつもりはない。ずばり学生が作るべきカードは,JALカードnaviである。29歳以下の学生のみが発行権利を有しており,その年会費は無料である。
これこそが唯一の正解,これまでに10枚以上のクレジットカードを作って得た答えだ。
俺のことを手放しに信頼してくれる人は,もうこれ以上この記事を読む必要なんてない。今すぐ下記のリンクからカード発行手続きをしてくれたらいい。
無心で毎月2万円ちょい決済すれば,卒業旅行はグアムやマニラにタダで往復できるから。ここまで読んでくれてありがとう。それでは良きクレジットカードライフを!!
「おいおい 待てと!どういう計算方法でそうなるねん!?」
そんな風に思っている皆さん,どうか安心してほしい。この記事の続きを読んでくれたら,このカードの凄さを理解してくれるはずだ。
基本還元率が1%
クレジットカードで決済を行うと,その利用額に応じてポイントを受け取ることができる。ポイントの種類や還元率はカードによって異なり,これこそがカードを選ぶ上での迷い所となる。
航空会社が発行するカードで決済をすると,「マイル」と呼ばれるポイント(のようなもの)が付与される。
「JALカードnaviの基本マイル還元率は1%」
つまり100円の決済で1マイルが付与される。基本還元率1%というのは,クレジットカード界隈では割と高水準であるということを覚えておいてほしい。
ちなみに,JAL特約店に加盟している店舗における決済では,倍の2%でマイルが貯まるため要チェックだ。
ここでクレジットカードに少し詳しい人であればこう思うかもしれない。
「アレっ?よく広告で流れてくる楽天カードの基本還元率も1%だよな?だったらJALカードnaviにこだわる必要なんてなくないか?」
確かにその通り,楽天カードも100円の決済で楽天ポイント1ポイントが付与される。
ただここで注意したいのが,同じ1%でも貯まるのはマイルとポイントという違いがあることだ。マイルとポイント,この2つの言葉は単に名前が違うわけではない。
マイルの価値は
マイルとポイントには果たして何が違うのか。その利用方法の例を挙げて考えてみよう。
まずはポイントについて。例えば楽天ポイントは「1ポイント=1円」として,支払いをポイントで行ったり,カードの利用額に充当したりすることができる。
一方マイルはどうだろうか。貯まったマイルを最もお得に消費する方法は,「特典航空券に交換」することだ。以下に,行先の一例と往復の特典航空券交換のために必要なマイル数をまとめた表を示す。
行先(日本⇒) | マイル数 |
ソウル | 7,500 |
東アジア(上海,大連,北京,香港,東京-台北など),マニラ,グアム | 10,000 |
東南アジア,南アジア(クアラルンプール,ジャカルタ,シンガポールなど) | 17,500 |
オセアニア(シドニー,メルボルン),中東(ドーハ) | 20,000 |
ヨーロッパ(パリ,フランクフルト,ヘルシンキ,ロンドン) | 27,500 |
ハワイ(ホノルル) | 20,000 |
北米(サンフランシスコ,シアトル,シカゴ,ニューヨークなど) | 25,000 |
どうだろうか。察しのいい人であれば俺の言いたいことが分かってきたのではないか?
ソウルの往復には,7,500マイルが必要とある。それでは,普通に航空券を買うとしたら7,500円でソウルを往復できるか?答えは当然NOである。
JALのホームページによると,東京(羽田,成田)からソウルまでの往復には最安でも46,000円程度かかるとの記載がある。
これは実質的に,1マイルは6.1円(=46,000/7,500)の価値があるということを意味する。
ちなみに,羽田発ニューヨーク行の往復にかかる金額は最安245,000円であり,特典航空券の交換のために必要なマイル数は25,000である。つまり,1マイルの価値は9.8円(=245,000/25,000)ということになる。
同じ還元率でマイルかポイントを受け取るということは,例えるならば
「同じ重さでもこま切れ肉かサーロインくらいの違いがある。」
例えが意味不明?まあそれは否定できないが,言いたいことは分かっただろう。
ANAカード<学生用>ではダメなのか?
マイルってスゲェというのは十分皆さんに伝わったと思う。それで湧き上がる疑問がこれだ。
「航空会社が発行するカードで貯まるのがマイル。じゃあANA発行のカードじゃダメなの?」
たしかにANAカードも,年会費無料の学生カードが存在する。だが,「どうしても青が好きで,赤は大嫌いだ!!!」という人以外はJALカードnaviを使っていただくのが無難だろう。
以下の点からそう断言する。
- 特典航空券
ANAでは,通常カード所有者であっても学生カード所有者であっても,特典航空券とマイルの交換レートは同じである。一方で,JALは学生に優しすぎるんだ。決してANAがケチというわけではない,JALが優しすぎる。
JALでは,国内線に関しては通常の50%のレートで特典航空券への交換ができ,国際線に関してもJALカードnavi会員限定のレートで特典航空券と交換できる(減額マイルキャンペーン)。
この点が,俺がANAカード<学生用>ではなくJALカードnaviを選ぶ最も大きな理由だ。
- マイルの有効期限
マイルというものは儚いもので,有効期限が存在する。JALもANAも,基本的には獲得してから3年で消滅してしまうのだが,JALカードnaviの会員であれば在学中マイルの有効期限は無期限になる。
特典航空券と交換するためには,数千 数万のマイルを貯めなければならない。社会人と比較して学生は決済額が小さいため,達成までには相当な時間がかかってしまう。
JALカードnaviであれば,有効期限にとらわれることなくコツコツマイルを貯めることができる。
- 還元率
JALカードnaviは,JCB,VISA,Mastercardの3種類の国際ブランドが存在し,どれを選んでも基本還元率が1%になる(どれを選ぶかは正直どうでもいい,そのときに国際ブランド限定のキャンペーンなどがあればそれを選んでもらっていいだろう)。
一方で,ANAカード<学生用>では,国際ブランドによって基本還元率が異なる。JALカードと同様の3国際ブランドから選んで発行でき,JCBの場合の基本還元率は1%でVISA,Mastercardだと0.5%となる(6,600円/年の手数料の支払いで1%にup)。
JCBを選べばJALもANAも還元率は変わらないということになるが,ここまで読んであえてANAカードを発行する人はいないだろう。
余談だが…
スマートU25での航空券予約の場合にフライトマイルが2倍貯まる点や,毎年無条件で1,000マイル付与される点など,個別の点を見るとANAカードも優秀なカードであるといえる。
俺は毎年貰える1,000マイルを目当てにANAカード<学生用>もサブとして持っている(笑)
こんな乞食みたいなことやりたくねぇよっていう人もいるだろうが,俺はポイ活のためにはくだらないプライドなんて喜んで捨ててやりたい。
ここまでJALカードnaviを褒めちぎってきたが,ここであえて使用上の注意点も挙げていきたい。
特典航空券には利用期間が存在する
国際線特典航空券の減額マイルキャンペーンには期間が存在するため,いつでも旅行ができるというわけではない。特に,旅行者が多い年末年始やお盆は対象にならないことが多いため注意が必要だ。詳細については下記リンクを参照されたい。
限度額が低い
これは学生カード全般に言えることではあるが,JALカードnaviの限度額は10万円と低い。10万円もありゃ十分だよと思われるかもしれないが,限度額10万円だからと言って,毎月10万円使えるわけではない。
これは,クレカの締め日と引き落とし日の間にズレがあるためだ。JALカードnaviの締め日は15日,そして引き落とし日は翌月10日となっている。
例えば4月10日の引き落とし金額は,2月16日~3月15日のカード利用で決まる。仮にこの間に10万円決済してしまうと,3月16日から限度額が回復するまで(多分4月10日)の間はクレカが使えなくなる。
カードが限度額に達しないようにするためには,月5万円程度で抑えなければならない。実際に大学生になって一人暮らしなどで固定費や食費などでクレカを使うと,月5万なんて簡単に超えてしまう(繰上返済で限度額を回復させる方法もあるが,面倒臭いので実用的じゃない)。
キャッシュレス推進委員会会長の俺としては,現金を使ってポイントを逃すなんていう愚行は絶対にやりたくない。
このためにやっていることが,クレジットカードを複数枚持つということだ。JALカードnaviをメインカードとすると,サブカードとしてオススメしたいのが三井住友カード(NL)だ。
コンビニや一部の飲食店で驚異的な7%還元を誇ることで知られているこのカードは,学生カードではないものの「学生ポイント」という制度が存在しており,
- LINE Payのチャージ&ペイ利用で3%還元
- 対象サブスクで10%還元
など学生に向けたお得な特典がいくつかある。限度額も30万円(人によって変わるかも)のため,限度額の心配も無用だ。
ただ,基本還元率は0.5%と低いため,JALカードnaviと上手く使い分けていきたいところだ。
ちなみに,上記のコンビニや飲食店での7%還元は,ちょっとしたテクニックで更に数%引き上げることができる。これについては。三井住友カード(NL)の紹介もかねて後日紹介する予定なので,乞うご期待。
まとめ
ここでいま一度,JALカードnaviのポイントをおさらいしよう。
- 年会費無料で,マイル還元率1%のカードは(たぶん)唯一
- マイル還元率1% > ポイント還元率1%
- ANAカード<学生用>と比較しても,圧倒的にJALカードnaviがお得
- 三井住友カード(NL)との併用で真の最強となる
JALカードnaviは,まごうことなき学生最強カードだ。今すぐ発行して,タダで卒業旅行に行こう。
くれぐれも,キャッシングやリボ払いとは関わらないように…
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